2017度新入生(1)

 平成29年4月に入学した1年生と教員です。今年は,茨城県から14名,北海道から1名,千葉県から2名,静岡県から1名の計18名の皆さんが入学されました。うち女子は8名でした。今年は更新がこの時期まで遅れてしまったため,われわれ教員もこれまでに1年生と授業で接する機会がかなりありました。率直に言って,今年も非常に良い学生さんに入学してもらえたと思っています。この学生さんたちが,これからの4年間でどのような成長を見せてくれるのか,われわれも楽しみにしています。

 茨城大学教育学部技術選修の学生定員(17名)は中学校技術科の教員養成を行っている大学の中では全国最大です。写真の背景の建物は教育学部C棟ですが,この2階が技術選修のフロアで,床面積も全国有数です。 国立大学の法人化によって,教育学部がなくなったり,教育学部の技術教育系の学生が全くいない大学も存在する中で,仲間が多いことは大変心強く,本学の技術選修の学生は大変恵まれています。

 技術選修の学生は専門教育を1年生からどんどん学ぶため,当初小学校教員希望だった学生も3年生になると技術の教員になろうとする学生がグンと増えます。結構やってみると「ものづくり」はおもしろいんです。教員になるんだったら,「ものづくり」を通して人間形成してみたいと思う学生が増えるのです。受験教科の教員になるより,人として「生きる道」を説くことのできる人らしい教育が実践できます。

 茨城大学の技術選修学生のうち,教員志望の学生は,ほぼ100%が現役または卒業後1,2年で教員になっています。学校現場では「もの」がつくれる教員が求められています。ところが最近の教員養成系大学・学部では,実習に時間をあまりとらない大学が増えました。しかし,茨城大学ではたっぷり用意してあります。その時間を十分生かした卒業生の実力は茨城県外でも高く評価されています。

 これから数年間は,全国的に現職教員の大量退職の時期と重なっており,教員志望の学生にとってとても有利になっています。技術選修の女子学生も中学校で「技術」の教員として現場で活躍しています。女子だからと遠慮は無用です。模型や家具製作技術,電子工作技術,バイオ技術,センサ技術などに興味を持ち,それらを小・中・高校生に教えることに関心がある高校生の皆さんは,ぜひ,志望してください。